マルサーラ ヴェルジネ ソレ-ラス
アペラシオン (イタリアワイン法の格付け)
D.O.C. (Denominazione di Origine Controllata) つまり「統制原産地呼称」。
ブドウ品種
50% グリッロ / 50% カタラット
このワインは、マルサ-ラの伝統的な仕様に基づいて白ワイン用に醸造されたグリッロ種とカタラート種のブドウから得られる、希少で貴重なマルサ-ラ・ヴェルジネです。優しくプレスした後のマストは、温度をコントロールしながら(25/26℃)ステンレスタンクで醸造されます。ベースワインができあがると、目的のアルコール度数に達するよう、醸造学上のエチルエタノールやワインブランデーを加えます。その後、ソレラス方式でアメリカンオーク樽の中で最低5年の長期熟成を行います。
ソレ-ラス方式では、オーク材や異なる木材でできた樽をいくつかの重なり合った列に並べる。新酒は一番高い樽(クリアデラと呼ばれる)からのみ入れられます。毎年、上段の樽の中身の一部が下段の樽に注がれ、最上段の樽には新酒が注がれます。これを毎年繰り返します。このようにして完成したソレ-ラと呼ばれる底部の樽の中のワインは、異なるヴィンテージのブドウとワインがブレンドされて熟成されたものであり、年ごとに独特の風味を持つようになります。
スペインではシェリー、ポルトガルではマデイラの生産で知られていましたが、1812年にベンジャミン インガムがマルサ-ラの精製のためにシチリアに導入したのがソレラス法です。
色調は琥珀色を帯びた、暖かみのあるアンティーク調のゴールデンイエローです。香りには、バニラ、シナモン、クローブに加え、クルミ、トーストしたアーモンド、乾燥イチジク、挽いたコーヒー、タバコなどの香りを持つ、複雑で優美なブーケの香りが漂います。味わいはドライで力強く、しっかりしていてアルコール度数も高く、鼻で感じた感覚が口の中で長く持続するのが特徴です。